イラストに潜む黄金比の秘密

イラストと黄金比に何か関係があるのかな?
黄金比とは、人間が無意識に調和を感じ、美しいと感じる比率のことです。
1:1.618(約5:8)
フィボナッチ数列とは、1+1から始まり、隣り合う数の和算を連ねたものです
0, 1, 1, 2, 3, 5, 8, 13, 21, 34, 55, 89, 144, 233, 377, 610, 987, 1597, 2584, 4181, 6765…
この数字を一辺の正方形として図形化していくとこのようになります

さらにこの正方形の一辺を半径とした円を書き加えるとあの有名な渦巻き、「黄金螺旋」が出てきます

この螺旋は、自然界の至る所で目にするもので、植物が螺旋状に成長しフラクタル模様を作ったり、動植物の造形の縦横比率の中にも1対1.618の数字が沢山潜んでいます。
人はこの無意識に知っている 1対1.618 の比率を美しいものとして好む傾向があります。
人間の美人顔の中にも「 1対1.618 」が潜んでいます
ダヴィンチをはじめとして歴史に残る画家や建築家がこぞって使っているのがこの黄金比です
ではさっそく黄金比を使って構図を決めていこうと思います
下図左はいい加減な位置に置いた桜と小鳥です。

バランスが良くなりましたね!黄金比の構図は写真家やデザイナーも沢山使っています

人物にも使えて黄金比はその中心に視線を誘導します。角度はどの角度で使ってもOKです!
黄金3分割
更に、この黄金比をもとに画面を分割したものが黄金3分割です


モチーフがこの帯に入るように配置したり、この軸上に重なるように配置したりします
特に目立たせたいモチーフは軸の交差する点上に置きます

水平線や建物の位置、モチーフの幅などを合わせるといい感じになります
黄金三角形分割
更に対角線を引いて交差する点から黄金三角形分割を作ります

モチーフの面積を合わせたり、パースの消失点を合わせたりして使うと気持ちがいいです
第二黄金比
黄金比をベースに第二黄金比(2:1.618)というかなり横長の比率もあります
こちらも美しいとされる比率なので、ワイドな風景画や臨場感のあるシーン作り、webサイトのキービジュアルなんかに活用できそうです

他の構図に関する記事はこちら
→イラストにひそむ白銀比の秘密
→イラストの構図をバランスよくキメる10通りの考え方
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