イラストの構図をバランスよくキメる10通りの考え方

イラストの構図をバランスよくキメる10通りの考え方

構図が決まらない…!考えすぎてどこに水平線や主役を置くとバランスがいいのか分からなくなってきた!

構図を決める前に絶対に知っておきたい主要10通りの考え方です

①日の丸構図

中央に主役をどーんと配置する”日の丸構図”は一般的に工夫が無くて素人臭いとされています。
イラストでは良く見る構図で、キャラクターを見せやすいので日の丸構図も悪くないと思います。

②注意の必要な二分割構図

特に目的も無く等分二分割構図にすると主張が分からず奇妙な構図になります。
一方で水鏡などの対象構図に二分割を使うと美しく本領を発揮します。
海や砂漠など水平線が分かりやすい構図でもよく使われます。

点対象・線対象・シンメトリー構図

これもイラストでは人気のシンメトリー構図、または左右対象構図。
点対象構図も美しいです。点対象は右図のように二分割にはならない場合も。

③三分割構図・四分割構図

3分割構図

三分割・四分割構図は背景と合わせてバランスを取りたいときに活躍する特にメジャーなグリッドです。
水平線や境界線を3分割の軸に合わせます。主役は軸上や交差するポイント上に置きます

4分割構図

三分割では目を引くポイントが中央に近すぎてバランスが取れないときがあります。
そんな時に使えるのが四分割構図です。
三分割と四分割は優劣は無くモチーフのボリューム感などみて合う方で決めます

④ヴィラール分割(パース分割)

古くはヴィラール・ド・オヌクールの画帳にも載っている調和を感じる分割方法。
パースを引く時も似たような描き方をします。

ゴシック建築のデザインにもよく応用されています

⑤三角構図・ひし形構図

ピラミッド型の三角構図は安定感のある印象、逆三角なら動的だったり浮遊感のある印象になります。
複数人で三角構図を作ることでもできます
ひし形構図  ひし形のまとまりを作ってバランスを取る構図です。

⑥対角線構図

対角線上にモチーフを配置したり、大胆に傾けたり、パースを斜めに取って列で配置したり。
奥行が強調されたりダイナミックに見えたりします。
必ずしも四隅の点を結ばなくてもOKです。

⑦フレーム構図・トンネル構図

額縁のような効果で見せたいものに視線を集め、全体もまとめやすいです

背景フレーム

こういう構図もフレーム構図の一種だと思われます

⑧放射構図・傾斜ホライゾン

パースをきつめに取って放射状にしたり、画面を傾けて緊張感を出したりします。

⑨円形放射・回転構図

視線を集めやすい円形放射構図。放射の中心は画面の中央でなくてもOKです
回転構図。回転も特に視線を集めます

⑩整列・リズム・陳列構図

同一モチーフ、同じ属性のモチーフ、多人数を並べるときによく使われる手法です。
まっすぐ並べるだけでなく、パースをつけて同じ方向を向かせたり、リズムをつけて並べたりします。