イラストに潜む白銀比の秘密

イラストに潜む白銀比の秘密

古来から日本で使われてきた白銀比

このふたつの長方形、どちらの比率がより美しいと感じますか?

①は黄金比、②は白銀比の比率になります
一般的に黄金比のほうが知名度が高いですが、実は日本人は黄金比よりも白銀比のほうが好きな人が圧倒的に多いです!

白銀比はA版B版の用紙サイズにも使われているのでとても見慣れたサイズ比でもあります。
建築では日本最古の建築物、法隆寺にも使われるほど日本人に馴染み深い比率で、正方形と並び高い親和性を感じさせます。

Photo by (c)Tomo.Yun 

白銀比は別名「大和比」とも呼ばれ、木造建築では正方形と共に、最も木材の無駄が少なくなる比率なんだとか!

正方形を描いて、その対角線を半径とする円を取ります。底辺と交差する場所で長方形を描くと白銀比になります。

日本人が大好きな「可愛い」の比率

可愛いことで有名な日本画、竹内栖鳳の斑猫と長沢芦雪の子犬。しっかり白銀比です。
両者とも正確に白銀比に入っているのに、足だけが1本ぴょろっと飛び出して余計かわいらしさを演出しています。

現代の有名キャラクターデザインで言うと、
ドラえもん・キティちゃん・トトロ等が白銀比に当てはまります。(ふなっしーもまさかの白銀比)

白銀比で描いてみる

まずは当サイトのキャラクター、レッサーパンダのレオ君のバランスを白銀比で点検してみます

自分では可愛く描いたつもりだったのですが座りポーズ以外はあまり白銀比を満たしていません。

そして白銀比に基づいてデザインしなおされたレオ君がコチラ

AとB、どちらが良いと思いますか?
キャラクターデザインのバランスに安定感が出た気がします!