デッサン力UPの近道!Poser12の使い方

デッサン力UPの近道!Poser12の使い方

以前ゲーム会社にいたころ、自分としてはそれなりにキャラクターイラストを描けているつもりだったのですが、人体デッサンや立体への理解が浅く、難しいポーズが苦手でした(今もですが…)
私のデッサン狂いを見かねて絵の上手い先輩が自分の使っているソフトを教えてくれたのがこのPoserです。

日本ではユーザーが少なくイラスト界隈でも知ってる人は少ないですが、とても高機能で他のイラスト作画用ポーズソフトとは完全にレベルが違いますよ…!筋肉の隆起、関節や骨の膨らみまで分かるほど作りこまれたフィギュアは人体の立体への理解と把握が一気に深まります。

イラストレーターだとタカヤマトシアキ氏の著書などでもPoserを使っている様子が書かれていますね

出典:カード絵師の仕事 ドラゴンとメカのデザインからキャラクターデザイン

おすすめの使い方

ポーズソフトなので、書きだしたものをそのままトレスしても著作権的OKなのですが、それだと画力がアップしないので私のおすすめの使い方はこうです

まずこういうポーズの絵が描きたかったとしたら、フィギュアにポーズを取らせて…
※衣装もあるのですが、人体デッサンの参考にするため素体でポーズを付けます

回転させて別の角度からもキャプチャーします
側面や背面からも撮影…

ひとつのポーズを色んな角度から確認しながらあえてトレスはせずに最初のポーズを描くと、人体の立体に理解が凄く深まります…!

しっかり体が描けてから服を描きます

Poser12のダウンロード

ソースネクストのサイトから購入できます。時々大安売りしていることがあるのでキャンペーンも要チェックです

体験版を試してみたい方はこちら(英語サイト 21日間試用期間があります)

ソースネクストのダウンロードページには「インストールに使用するシリアル番号」ってガッツリ書いてあるんですが、これでは何故かインストールできません
シリアル番号の確認のページで2行目にかいてあるシリアルナンバーでインストールできました

Poser12 初期画面

起動した見た目は過去のPoserとそんなに変わらないですね。Poserはバージョンアップであまりデザインに変化がないので実家のような安心感があります。4K液晶には自動対応してないみたいで文字は結構豆粒です。

初期フィギュアを追加する

ライブラリを確認すると何も入ってないので焦るのですが、右の「購入」タブからIncludedにチェックを入れてDLします。「購入」と書いてありますが課金ではありませんのでとりあえずすべてインストール。さすがの重さでかなり時間がかかります。

ズラッ…! ロボットやカートゥーンは無視して人型っぽいのだけ適当に出してみましたがかなり沢山初期フィギュアがあります。ここから更に黒人・アジア人・ヨーロピアンと選べて、胸サイズなどボディバランスを変更できるフィギュアも結構ありました。中々良いですね…!Poserシリーズおなじみのサイモンやアリソン、ジェイムスなんかも居ます。 今回カメラやライトの種類やシチュエーションが異様に充実している感じでした。小道具やSF背景も多いです
「検索」のタブを選ぶと「Renderosity」や「PoserSoftwere」といった有料素材サイトに繋がっているようです。

骨や筋肉たちもいます

ポーズをつけてみる

ポーズをつけてデッサンの確認や陰影の確認用途なら操作は案外カンタンです

左のカメラコントロールの球体をグリグリ動かすと直感的にカメラ操作ができます。

ライトコントロールは光源の位置や強さを調整できます

インパースキネマティクスはチェックが入っていると手足の先端が固定されてが動かなくなってしまうので外した方が操作しやすいです。

動かしたい体のパーツをクリックして、マウスでドラッグしてポーズをつけたり、パラメータから回転や移動など調整できます

ボディバランスを調整して初期小道具の暖炉や絵画を並べてレンダリング。

Poserは海外ソフトなので顔が欧米っぽいですがボディがリアルで素晴らしいですね!

ライトとカメラ

Poserの凄いところはライトの角度、光源の数、距離、光の種類、色、光の強さ、影のぼかしなどが超簡単に設定できるところです。レンダリングで更にリアリティのある質感に変わります
更にカメラの設定で遠近法を使うと迫力のある構図に

DLフィギュアを追加する

Poserは他のポーズソフトとは比較にならないほど作りこまれたフィギュアや装飾パーツが沢山販売されています

追加フィギュアの販売は海外サイトのほうが充実しています。
私は昔、英語が苦手なのでフィギュア本体と間違えて30ドル(3300円)でフィギュアのパンツを1枚買ってしまったことがあります。起動してみると空中に浮かび上がった一枚のパンツ…。

…… !

素材サイトで購入した素体や、DLした素材フィギュアを追加していきます。

インストール方法

ソフト右上にあるこのマークから目的のフィギュアのruntimeが入った「フォルダ」を選択して読み込みます(推奨)

ファイルから直接入れる場合は、こちら公式ページ参照

poser8のころから使っているフィギュアもあるのですが殆どちゃんと動きそうです

Poserの素材が買えるサイト

Renderosity(海外サイト)

DAZ 3D(海外サイト)

charecg(海外サイト)

BOOTH にもPoser素材がある!

BOOTHに出ていたharuちゃんが可愛いので買ってみました(NATUちゃんと悩みました)

サイト関係なく、ご購入の際はposerに対応していること、フィギュア本体であることをよく確認してください。

poserは追加フィギュアや服飾が沢山あるで、間違えてそちらを先に買わないよう気を付けてください。最初の基本素体が無いといけません。

haruちゃんは最新Poser12での動作確認は記載されていませんでしたがちゃんと追加できました。
haruちゃんはヒップやバスト、視線などを動かしやすい矢印みたいなパーツがついています。バストを好きな方向に!自由自在にうごかすことができます(笑)

とりあえずロキシーのビキニを着てもらいましたがHaruのバストが大きすぎてサイズが合っていません…お洋服も買ってあげたいですね…!

そのほかOBJファイルなど読み込めるので他で購入・制作した素材なんかも使えます。
↑こちらはデザインドールからOBJ書き出ししたものをPoserで読み込んでいます。
※体を動かせるのはposer対応のものみです。

おまけ:コミックモード

コミックモードはちょっと期待してたんですが、これはあんまり使い道は無さそうです

おまけ:過去のバージョンposer10のライブラリがFLASH PLAYER終了でバグって困っている人は下記を試してみてください。

※事前にフォルダオプションから隠しフォルダーを表示する設定にしておく

①poserの設定ファイルを見つける

win7の場合→c:/Users/あなたのユーザー名/AppData/Roamaing/Poser Pro/10 を開く

②Poserというテキストデータをダブルクリックでメモ帳などに開き、設定ファイル内の「LIBRARY_EMBEDDED_TYPE0」の行を「LIBRARY_EMBEDDED_TIPE1」に書き換える

※必ずバックアップを取ってから自己責任でお願いします

#poser FLASH PLAYERなしでPOSER10を使う方法 – niseisya

商業利用

私はデッサン確認用途に使っていますがレンダリングした画像そのものも商業利用可能なソフトです。

なので海外ではニュースの事故再現なんかにも使われているとか。

Poserについてより詳しく知りたい方は

下記のサイトがとっても詳しいので参考にしてみてください。

poser大好き

poser覚書き 

他のポーズソフトのレビューはこちら

知らなきゃ損!クリスタのデッサン人形

・そのままイラスト体形、デザインドール中毒!